初体験！なか卯～冬のあったか！限定ランチ～【20170202】

2017/02/03

四十代にして、今日までなか卯で食事をしたことがなかった。
なか卯といえば、細い赤いレンゲ的なスプーンと親子丼？うどん？夫がずっと「なかたまご」だと思っていた店というイメージがある程度だった。たまに店の前を車で通ると、なか卯も言ってみたいが、今はその時ではないと、夫婦で合意し、もう何年経つだろうか。

しかし、今日は別になか卯気分でも、その予定も全く無かったのだ。なか卯恐るべし。

所用でJRと地下鉄を乗り継ぎ街を訪れ、用が済み、腹も減った、気付けば昼時、あそこに行こうか、あそこもいいな。抜け駆けしたら夫が拗ねるかしらと思案しながら地下鉄を降り、札駅構内を歩いていたその時、

←　親子丼　なか卯

親子丼　←　丼ぶり　なか卯　丼ぶり　　○○からうどん

脳に直撃、言われるがままに（言われていない）←方向へと進んでいた。※因みにこの写真は食後に現場まで戻って撮影した。○○からうどんはその時は覚えていたが今はもう思い出せない。あさからうどん？あまからうどん？気になって確認しに行ってしまいそうだ。しかしその手には乗らぬぞ。

オサレ～なか～ふぇ～的な店は猛然とスルー（この写真も食後に撮影）、

我が目的地は此処なのだ。と、店前にはお得な限定ランチののぼりが。店内は9割以上の客入りで、券売機の前には微妙な行列ができていた。様子見をしようと券売機に近づいた所、私の後ろに行列が続いてしまったので、今日がこの時なのだとそのまま列に並んだ。

2台ある券売機のうち、私が並んだ方は直ぐに列が進み、他のメニューを物色する余裕もなく、狙いを定めていた牛丼と豚汁うどんのセットボタンを押した。なか卯といえば親子丼のイメージだったのに、豚汁うどんに惹かれて牛丼セットにしたが、今こうして券売機画面画像を見れば、親子丼と豚汁うどんのセットもあるではないか。○○からうどんも、はいからうどんだったと確信が持てた。

話を過去に戻し、その後は待つ事なくカウンター席へと案内された。最端席で右側は板、左にサラリーマン風紳士が後から席に着いた。

注文品の口頭確認と共に置かれた緑色のグラスには、氷と緑茶が入っていた。

メニューもなかなか豊富なようだ。
店内ではオーダーを伝える声が、また客に提供する際にメニューを口にしながら渡していたので、様々なメニュー名が耳に入ってきた。そんな中、「カツ丼お待たせ致しました～」と、な、何ぃ～！カ…ッ　カツ丼だとぉおおおおお！？←脳内ではベジータの声
知っていたら迷わずカツ丼だったであろう。私の中でカツ丼のランクは非常に高く、なか卯といえば親子丼公式を軽々覆す位置付だ。

うぬうぬしている間に私の牛丼と豚汁うどんセット￥550がカウンターに置かれた。店内では独自の呼び方をしていたが、もはや忘却の彼方だ。

私の牛丼と

豚汁うどん。

折角の初のなか卯で、親子丼でもなく、カツ丼でもなく、何故に私は牛丼を選んでいるのだろうか。と、一瞬意識を失いかけたが牛丼だって好きだもの。と気を取り直して頂いた。牛丼よ、すまぬ。

なか卯の牛丼は玉ねぎではなく長ネギで、しらたきも入り、やや甘めですき焼きのような味付けだった。食べてそれほど時間が経っていないのに味の印象が薄いのはカツ丼親子丼ショックのせいだろうか。卓上の一味がどの牛丼店のそれよりも「効いた」のは印象に残っている。

豚汁は具沢山で、うどんはこちら。なか卯で麺上げ撮影をしているのは私くらいだっただろうよ。つるつると食感の良いうどんで、豚汁自体は薄味気味の優しい味わいだった。

12時15分にはついに満席になり、私も食べるスピードを更に上げ、ぺろりと平らげた。

期せずして訪れた念願の初体験のなか卯の印象はというと、悪くはないが、牛丼ならば松屋の方が好みかな、わざわざ夫と再訪せずとも良いかなという程度だった。やはり牛丼チョイスがネックだったのだろうか。親子丼を食さずしてなか卯を語るなかれというやつか。親子丼で再検証が必要そうだが、カツ丼の誘惑に耐えられるだろうか。

店内を顔をあまり動かさずにこっそり見回すとサラリーマン率が高かったが、女性客もちらほら目に入った。
若いアルバイトの声に紛れて、何とも癒される母のような声の店員さんがいた。思わず振り返って見た所実際には全く母的ではなかったが、慌ただしい店内でのんびりゆったりした話口調は何とも癒やされた。そしてその癒やしの母からまた耳を疑う単語が飛び出した。

「あんかけうどん、お待たせしました～♪」

なか卯、恐るべし。要攻略。